困った時こそ、子どもに聞く。
ただし、本当にその問題が、「子どもにとって」問題で、大人の考えに誘導しないならば…
教室では、いろいろなトラブルが起こります。
トラブルなく、平和な毎日を過ごしてほしい。
それは、そうですが、そんなことはありえませんし、もし、そんなことが成り立つとしたら、きっと、トラブルがないことに不安になるだろうと思います。
もちろん、私も、たくさんのトラブルと直面してきました。
いくつかの手を考えますが、どうもうまくいかない…
そんな時は、率直に、困っていることがある、と子ども達に投げかけると、解決につながることがあります。
きっと、あなたも、お子さんに素直に相談したことがあると思います。
その時、どうでしたか?
いい方向に進みましたか?
それとも、そううまくはいきませんでしたか?
ここでうまくいくかどうかのポイントは…
・その子に、その問題を解決するメリットがある。
・本当に、お母さんがその問題で困っている。
・子どもから出た話や考えを、尊重できる。(自分の考えに誘導しない)
という3点だと、私は考えています。
お母さんが用意したオプショナルの漢字ドリル。
一向にやろうとしない我が子に、もうイライラ…
これは、お母さんにとっては、大きな困り事です。
が、お子さんにとっては、解決するメリットがあるでしょうか?
お母さんにとってメリットのある困り事では、お子さんが解決策に真剣になれないに決まっています。
一方、読書好きのお子さんが、1日1時間の読書時間を確保したい!
でも、お母さんから課せられたドリルもやらなくてはならない…
そんなシチュエーションなら、子どもも真剣になるメリットがあります。
こういうことは、道徳論・根性論よりも、現実論だと思います。
そして、この手は使いすぎると、効果がなくなります。
味をしめたなぁ〜と子どもに思われてしまうと、おしまいです。
本当に、大事な時だけにしたいものです。