ボールに選んでもらうんだよ!
自分が選択できる、しなくちゃいけないと思うから、苦しい。
向こうから選ばれるんだから、どうでもいいか。
体育の授業…
今日はボールだよ!
とっても、喜んで、ボールかごに集まる子ども達ですが、集合に時間がかかり、せっかくの練習時間が減ってしまいます。
それはなぜか…
少しでも、いいボールを選ぼうと思うから。
もちろん、空気の抜けたボールは、困ります。
でも、万が一、あまりに弾まないボールに当たったら、それから交換すればいいのです。
でも、少しでも、少しでも、と選ぼうとするから、選べない。ムダなケンカになる。時間が減る…時には先生が怒る…
私は、ボールかごに群がって、ぐいぐいボールを押して、確かめている子達に、こう言いました。
「ボールの方が君たちを選ぶから、手にくっついてきたのを持ってきて〜」
え〜
と言いながらも、あっという間に、子ども達はボールを決め、戻ってきました。
もちろん、弾まないのがあったら、変えるか、空気を入れてあげるから大丈夫だよ、と言葉を重ねます。
少しでもいいモノを!
私にだって、そういう気持ちはあります。
おそらく、そのホンネは、他の人より、損したくない!というところにあるのでしょう。
私は、吉祥寺や三鷹でスターバックスコーヒーに、よく入りますが、ご承知の通り、夜や早朝以外、席は、取り合いです。
三鷹のスターバックスに至っては、6時半の開店時、列ができているぐらいですから…
でも、そこで、何とか席を取ろう、と思って、力んでも、意味ないなぁ、と思うようになりました。
スタバの方が、私を呼んでくれるなら、席はある、と思っていると、不思議と、席はあります。
無くても、ハラが立ちません。
論理的に言えば、私の経験上、スタバのお客さんの動きには、波があるようです。ある瞬間、長蛇の列でも、5分もすると、空席がいくつか出て、またしばらくすると、席が埋まり、列ができます。
あるいは、列がすごくても、席は空いていたりします。
なので、単純に、タイミング次第なのです。
何とか、スタバで座ろう!
とするから、ハラが立ちます。
スタバの方が、私を呼んでいるか、いないか、と考えた方が気がラクです。
子ども達は、毎日、自分の勉強のこと、課題のこと、友達のこと…思うに任せないことに、ぶつかります。
苦しい時は、ハラも立てます。
そんな時、その解決を手放すことを大人が示してあげると、結局、子どもは気持ちをラクにできます。
だから、解決するために何かをできるようになります。
あるいは、機が熟すまで、じっくり待てます。
これは、スピリチャルな話ではなく、子どもの心を軽くするコツです。
いつか、試してみてください。