好きなことが見つかれば、うまくいく
「好き」であることは、とても大切です。
好きなことなら、やめろと言われても、やめたくありません。
先日も、国語の授業で物事の違いをハッキリさせる文を書くために、好きな題材を選んだのですが、休み時間になっても、やめない子が何人もいて、実感しました。
もちろん、嫌なことなら、やれと言われても、やりたくありませんよね。
その例は、あえて挙げるまでもなく、おわかりだろうと思います。
とはいえ、話はそう、単純なことでもなさそうです。
日本人の国民性もあるのかもしれませんが、好きなこと、強く言えば、欲望やホンネをあからさまにすることは、はばかられる精神文化があるように思われます。
「好き!」とはっきり言うのは、何となくはしたない。
「こんなのが好きって言ったら、バカにされるかな…」
3年生以上なら、かなり意識していることです。
本当は、どんなことでも、好きなことは、強みなのですし、それをオープンに言い合える雰囲気が大事だと思いますが、なかなか、そうもいかないようです。
友達同士なら、まだしも、
「お母さんに、こんなのが好きなんて、絶対怒られるから言えないよ~」
と、妙に気遣っている子もいるようです。
それでも、「好き」の力は、人を笑顔にします。
「好きな物語、本、映画、テレビ番組」というテーマで、話をしていたところ、話が盛り上がり、しかも、好きな話ですから、自然と笑顔にあふれているのに気がつきました。
とはいえ、「好き」に正直になるためには、練習が必要なのかもしれません。
冒頭でご紹介した、先日の国語の授業ですが、好きな題材を決めるのには、実は、けっこう時間がかかったのです。
初めは、うーん、と頭を抱えている姿がほとんどでした。
そんな時、私は、自分の好きなことで、黒板に例を挙げていきました。
ちなみに、旅行が好きなので、ハワイとイタリアという二つについて、どんどん書きました。
すると、子ども達も書き始め、気付いたら、どんどん、熱中していました。
子ども達の「好き」を深めることは、とても重要なことです。
しかし、意外なことに、「好き」を深めるのには、練習やパートナーが必要なようです。
ぜひ、お母さんご自身が、ご自身の「好き」を大切にしてほしいと思います。