静かにさせたい時ほど、自分の声を小さくする
とあるお母さんから、お話を伺っていて、
「こんなお母さんには、なりたくない!」と強く思っていたのが、
〜電車など、静かにすべきところで、子どもを怒鳴っているお母さん〜
だったそうです。
それなのに、ある時、怒鳴ってしまった自身に気づき、愕然とされた、と伺いました。
私は、「怒らない先生」ということを自称していて、それを言うたび、子どもたちは、
「ないない〜」
と笑うのですが、怒鳴りたくて怒鳴っている人は、表層の心理としては、いないのではないかと思います。(逆を言えば、一段、深い心理では、怒鳴りたくて怒鳴っているということでもあります…)
さて、静かにすべき時なのに、静かにしない我が子…
多くの人々は、そんなに気にはしていなくて、大変ね〜という眼差しなのだと思います。
が、うち、何人かは、
「しっかり叱ってよね〜」
とばかりに、悪意の感じられる眼差しを向けてきたり、あるいは、舌打ちでもして、嫌な感じを伝えてくるかもしれません。
そこで、気持ちが焦ると、余計に子どもは静かにならないのではないでしょうか。
学校でも同じです。
式典や礼拝(私の勤める学校はキリスト教主義なので、毎週礼拝があります)など、静かにすべき時に、教師が焦ると、さらに静められなくなってしまうのです。
そんな時は、落ち着いて、大人が声を小さく、できれば低くすることが大切です。
それだけで、ずいぶん、子どもの声は静かになります。
そして、自分の気持ちが落ち着きます。
ぜひ、試してみてください。