言う時は、結論だけをゆっくり言う。
相手を傷つけまい、とホンネをオブラートに包んでしまったり、
言うは言っても、あれこれ言い訳をつけてしまったり…
そんなことはありませんか?
私の例で言えば、宿題の量を今日は増やそうかな…と思ったとします。
でも、昨日もちょっと多かったし、かわいそうかな…などと思うこともあります。
そんな時は、増やすか、そのままか、の二択しかないのです。
お預かりしているお子さんの成長を考え、どちらかを選ぶしかないのです。
すると、やっぱり、やっておいた方がいいかな、と、宿題を増やす決断をすることになるでしょう。
そうしたなら、
「今日の宿題は、これと、これと、これです」
のように、結論だけをゆっくり、しかも端的に伝えなくてはいけません。
「え〜!」
という子ども達の顔や反応を想像して、
「本当は嫌なんだけどね、隣のクラスもそれぐらいだからさ」
と言い訳を付けたしたり、
「それぐらいできなくて、どうする!」
などと怒ってしまったりしては、子どもは素直に取り組めません。
また、負い目があると、言葉が早口になりがちです。
それも、子どもにとっては、やらなくてもいいかな、と思える要素になるようです。
子どもにしてみれば、都合の悪いことを言われるのは、そもそも嫌です。
それは当然のことです。
でも、言われるのは当然、とも子どもは思っているような気がします。
にもかかわらず、子どもが素直に動かないのは、
・本当にやり方がわからない
・やらなくてもいいと思っている
のどちらかです。
大人の言葉や態度に、いい加減さや自信の無さを感じると、子どもはやれません。
100パーセントの自信など、なかなかあるものではありませんが、
結論だけをゆっくり伝えることで、子どもには大人に自信があると感じられるようです。
ぜひ、あれこれ足さずに、結論だけを伝えてみてください。