「もう、心配しすぎ!」とお子さんに言われたら…
1.自分が子どもだった時の気持ちを思い出してみましょう。
2.子どもの都合を考えてみましょう。
教室で子どもたちと話していて、お母さんの話になると、よくあるのが、
「ウチのお母さん、いつも、しつこく心配してくるから、イヤ!」
ということです。
一生懸命なお母さんです。
お子さんのことが気になるあまり、細々、話を聞きたくなってあたりまえだと私は思います。
とはいえ、子どもの立場に立てば、しつこく言われたのでは、素直に言いたくなくなるのも理解できます。
「あ〜あんまりしつこく聞くまい、聞くまい」と思っているのに、つい聞いてしまうご自身を何とかしたいと思われるのなら、
まず、ご自身が子ども立った時のことを思い出してみませんか?きっと、一度や二度は、
「お母さん、しつこいな!」
と言いたくなった(言ってしまった)ことがあるのではないでしょうか?
大人は、子どもだった時の気持ちを、覚えているようで、覚えていません。
自分だってかつては子どもだったのですから、子ども時代の気持ちを思い返すだけでも、気持ちを収めるチャンスになるでしょう。
次に、子どもの都合を考えてみることです。
友達のことを言いたくない、大きな揉め事にしないでほしい…
など、子どもには子どもの都合があるものです。
ダメなものはダメですが、もう一言、かぶせる前に
「この子にも、いろいろあるんだろうな…」
とワンクッション置くことができれば、お子さんが素直になれる可能性も広がると思います。
やはり、自分の気持ちを察してくれると嬉しいものです。
それは大人も子どもも、同じでしょう。
「もう、お母さんったら、しつこい!」
という言葉は、子離れ・親離れの1つのサインかもしれません。
であればこそ、ご自身の過去を振り返り、また、今のお子さんの気持ちや状況を察してみることが重要だと思います。