もしかしたら、思っているよりも、相手は悪く思っていないかもしれません。
最近の国語の教科書は、コミュニケーションについて考えたり、実際にやってみたりする内容が入っています。
その中で、例えば、「大丈夫?」というような言葉でも、発する人の気持ち次第では、聞き手の気持ちを害したり、いい気持ちにしたりする、ということを考えました。
そこで、あることをやってみたんです。
・心から心配して、言葉を発する
・義理で、仕方なく、言葉を発する
・ちょっとバカにして、言葉を発する
・見下して、言葉を発する
これらのうち、どんな気持ちで言葉を発するか決めて、みんなの前で、やってみます。
それを聞いて、他の子たちは、どんな気持ちで言葉を発したかを当てるのです。
やってみた結果は、どんなによくても、半分ぐらいしか当たらなかったのです!
心から心配して言っているのに、「ちょっとバカにしてる!」と思われたり…
「義理で言っただけだよね?」と思ったけれど、実際は、心から心配していた…
そんなことがたくさん出てきました。
そこで、みんなで考えたのは、
「あの子、オレのこと、バカにしてる!」
「どうせ、みんな、私のこと、悪く思ってる!」
と思えても、思ったよりも、人は自分を悪くは思ってないものだ、ということです。
もちろん、子どもも気を使いますから、義理でお世辞を言ったり、腹を立てれば、皮肉を言ったりもします。
弱みを見せまいと、強がって、ホンネと違うことを言う子も多いです。
もしかしたら、思ったよりも、人は自分を悪くは思っていないかもしれません。
そして、それは大人も同じなのではないかと思います。