そうか!
全ては、よく思われようと思うからか!
人の目は、所詮、人の目。
人から認められたいと、あなたは思いますか?
私は、もちろん、そう思います。
一方で、人に認められるために何かをしようと思うと、そこに意識が向いて、自然さがなくなるようにも思うのです。
人は人。
教室で、子どもたちによく言います。
あなたも、お子さんにそう話されたことがあるかもしれません。
でも、人に認められたければ、その「人」の目を意識しなくてはなりません。ここに矛盾が生じます。
子どもたちだって、認められたいのですね。
もちろん、本当は、まずお母さんに。
そして、低学年なら特に、先生に。
さらに中学年になれば、友達に。
ですが、その思いが強すぎると、過剰な適応…期待に応えようとしすぎて苦しくなることがあるようです。
私と一対一で話している時に言っていることと、友達集団になっている時に言うことに、けっこうな違いがあることがあります。
おや?
と思い、また一対一で話してみると、
「嫌われたくないから、ああ言っておかないと…」
と話してくれることも、よくあります。
確かに、人間関係をバランスよく維持するためには、多少の我慢は必要ですが、
「嫌われたくない」とか
「怖い」とか
の言葉が出てくる時は、ホンネを受け止めてあげる必要のある時なのだと思います。
二枚舌は、結局、人から信頼されません。
たとえ一人になってしまっても、ホンネをぶつけなくてはいけない時がある。
そんな時は、子どもたちに大きな心の負担がかかっています。
お母さんとしては、傷ついたり、悩んだりしているお子さんを感じて、不安にもなると思います。
すると、つい、細々と聞き出したくなることもあると思います。
が、それでは、お子さんがホンネを言わなくなるかもしれません。
そんな時は、逆に
「人によく思われなくたって構わない」
と言ってあげると、子どもが楽になれるかもしれません。
その強さが、友達とうまくやるための極意なのかもしれません。
結局、ホンネに正直に生きている子は、友達に一目置かれることになっているようです。
もしかしたら、大人もそうかな、と思います。
気づかいをし過ぎるから、軽んじられる。
ホンネに正直だから、大事にされる。
結局、自分次第なのかもしれません。