うまく説明できない時は、お母さんが代わりに言葉にしてあげる。
特に低学年の男の子のお母さんに言われることが多いこと。
「ウチの子、何を言ってるか、ちっともわからないんですよ。」
同感される方もいらっしゃるでしょう。
しかし、
言いなさい!
言いなさい!
とお子さんにハッパをかけたところで、なかなか簡単ではないことが多いようです。
お子さんがお母さんに話をしたがらないのには、いくつか理由があると思います。
例えば、叱られなくない、痛くもないハラを探られたくない、というような理由を考えてみます。
お母さんが責めている気持ちは全然ないのに、子どもは子どもで、どうせ責められる!と勝手に不安がっていることも多いですね。
また、言いたくないわけではないけれど、どう言っていいか、わからないこともあります。
とすると、お母さんとしては、この子の国語力は大丈夫!?と、別の心配が沸き起こり、その日、学校であったことを話させようとしすぎることになる場合があります。
理由はどうあれ、お子さんが学校での出来事や、家庭などでのトラブルについて、言いたがらない時は、まず、
「何かあったように見えるけど、どう?」
と確認してみるのをスタートにしてみてはどうでしょう?
「何かあったでしょ!」
では、決めつけになります。
「何かあったように見える」
というのは、お母さんの主観であって、お子さんが、ではありません。これだけでも、グッと話しやすくなるように思います。
それでも黙ってしまったなら、
いくつも例を挙げて、こういうこと?と確認してみてはどうでしょうか?
イエス、ノーで答えられる質問には、答えやすいです。
コーチングでは、オープンクエスチョンといって、いろいろな答え方ができる質問をよく使うのですが、語りたがらないお子さんが相手なら、初めは、イエス、ノーで答えられる質問からスタートした方が、安心してもらえると私は思います。
最近は、メールやらラインやらのおかげで、学校であった出来事が、お母さん方の間に広まるのが、どんどん早まっています。
帰宅したお子さんが自分から言ってくれれば、まだ安心できても、何も言わずにいられると、不安になったり、場合によっては、イライラしたりするのも、当然かもしれません。
お母さんの不安やイライラを早く解消するためにも、初めはお子さんの気持ちを代わりに言葉にしてあげると、お互いにスッキリなれるのが早まるように、私は思います。