2015年
9月
01日
火
あると思っているから待てることと、ないと思っているから一生懸命入れることは結構ちがう。
先生に期待することは何ですか?
やっぱり、勉強の力、運動の力、人間関係の力、生活する力を「つけて」ほしいですか?
だから、私は「サボっている」と言われるのかもしれません。
でも、もしかしたら、力は、もう「ある」のかもしれませんよ。
今日は9月1日。
地域によっては、すでに学校が始まっているところもあると思いますが、やはり9月1日というのは、長かった夏休みを終える始業の日として、象徴的です。
そんな始まりの日に、私の教育観の根底にあるものを著してみたいと思います。
私は現役の小学校教師です。
今日だって、朝から子どもたちを迎えて一緒に過ごしていました。
学校の先生の仕事は、何でしょう?
・勉強を教える。
・友達付き合いがうまくいくように教える、調整する。
・子どものいろいろな面が伸びるような行事や活動を運営する。
・保護者のサポートを得て、子どもを伸ばす。
要は、子どもにいろいろな力を蓄えるのが仕事、と言ってもいいかもしれません。
とはいえ、
・子どもには、まだ力がないから、あの手この手で、「入れてあげよう」
という考えがベースにあるのと、
・子どもには、これから育つものが、もうあるのだから、それを大切にして、「伸ばしていこう」
という考えがベースにあるのとでは、ずいぶん違うのではないかと思います。
私は明らかに、
「もうあるのだから、それを大切にして、伸ばしていこう」
ということを基盤にしています。
すると、「入れてあげよう」、「入れて欲しい」主義の方からは、
批判や要求を浴びることもあります。
「お前は、サボっている」
「楽をしたがっている」
と言われたこともあります。
伸びるのを信じて待つこと、ちょっとずつ刺激を与えることは、
とても忍耐が必要で、しかも目立たない地味な仕事なのです。
私にとっては、逆に「サボっているように見せたい」のです。
「自分はこんなに仕事をしています!」(だから、すごいでしょ…)
と見せつけるようなことをしたくないな、と思います。
それは、逆に自信のなさの裏返しのような気もします。
まあ、そういう私の美学はいいとして、確認しておきたいことがあります。
「あるものを伸ばす」
「伸びるのを待ちながら、ジワジワ刺激する」
ということは、「授業をしない」「教えない」ということではありません。
全国標準的な基準に則った「授業」は、もちろんやるのです。
ただ、「できる力は、君の中にあるんだからね」という気持ちでやるのです。
社会不安を必要以上に煽り、少子化だからこその受験戦争、早期教育という世の中を思えば、
「早く入れたい!」
「人よりも先に入れておきたい!」
という声が強まるのも無理はありません。
それがお母さんの気持ちというものです。
ですが、そこにつけこんで、過剰な「入れる」取り組みに夢中にさせるのは、
子どもの自尊心を傷つけ、青年期の成長に課題を生じさせてしまう可能性があるのではないでしょうか。
この2学期始まりの日、私はこのことを再認識して、子どもたちと関わっていこうと思っています。
どうせ、同じ「入れる」作業をするのなら、「あるものを伸ばす」感覚でいた方が、
自信に満ちていられるのではないかと思います。
2015年
9月
02日
水
2015年
9月
04日
金
2015年
9月
05日
土
2015年
9月
06日
日
2015年
9月
07日
月
ごほうび。
どう、思いますか?
そういう動機付けは、よくないと思いますか?
いえいえ、それがいい時もあると私は思います!
今日は「ごほうび」でお子さんを釣ろうとする自分に自信を持てる記事です(?)
「これができたら、あれをあげる」
「それができたら、どこそこに連れて行ってあげる」
こういう「馬の前にニンジンをぶら下げること」をあなたはどう思いますか?
私は、クラスでお母さん方の話をうかがっていて、こういうやり方で、
子どもを勉強ややるべきことに導いていることに、多くのお母さんが、
罪悪感を持たれていることに気付きました。
「AができたらB」
ということは、
「AができなかったらBはない」(あるいは罰を受ける)
ということの裏返しですから、
子どもに緊張を強いることになります。
すると、子どもたちは、やってみてできなかった時、
「あ〜やっぱりね。何かをもらえないから、もういいや」
とか、
「どうせ、できないから、初めからしない方がいいや」
という反応を示すことが多くなります。
ですから、ごほうびがなくても、そのこと、そのものを楽しむような方向で励ますことが大切です。
しかし!
そんなに、うまくいくのでしょうか?
まだ数年しか生きていないお子さんに対して、
「算数そのものが楽しいね」
と言ったところで、
「そんなことより、ゲームだ!」
というのが正直なところだと思いますし、
何かと忙しいお母さんにとって、とりあえず、「ごほうび」をぶら下げることを
誰が責められるでしょうか。
ポイントは、「ごほうび」が適切な課題か否か、ということです。
努力さえすれば、達成できる課題なら、やれば手に入るのですから、適切といえるでしょう。
一方で、達成したか否かが不明瞭・抽象的な課題であったり、
到底、実現不能な目標だったりした場合は、「ごほうび」は適しません。
私の勤める小学校で取り組んでいる、計算のタイムトライアル(素過程・そかてい)は、
ある一定の計算力をつけていれば、努力しただけ成果が出ますから、「ごほうび」は
向いています。
しかし、友達と仲良くできたら、これを買ってあげる、と言われても、
仲良くするとはどういうことか、不明瞭で、お母さんの独断による押し付けになりますし、
相手の反応に自分の成否がかかっているようでは、落ち着いていられません。
こういうテーマは、「ごほうび」は適しません。
「あ〜めんどくさい…ごほうびで、釣ろう〜」
と思った時は、そんな自分は素晴らしい!と受け止め、
お子さんに課した課題が「ごほうび」に合っているか否かを考えてみてください。
2015年
9月
08日
火
2015年
9月
09日
水
2015年
9月
10日
木
なんとなくだるい…
9月病にご用心!
だそうですが、現役小学校教諭としては、10月病に用心していただきたいな、と思います。
昨日(9月9日)、日本経済新聞電子版に
なんとなくだるい、気力が出ない それは「9月病」かも
と題した記事が掲載されていました。
〜月病としては、5月病が有名ですが、夏休み明けで、秋に向かう寂しさのある9月病も、社会の話題にのぼるようです。
実際、学校も夏休み明けは、生活に慣れるまで、いろいろ大変です。
ですが、小学生は体を動かす機会も多いので、意外と早く生活に慣れることができます。
さらに、運動会があれば、なおさら、気持ちも前向きになります。
そこで気がかりなのが、10月です。
気温が下がり、いよいよ秋です。
体調を崩しやすい時期に入ります。
さらに一番長い二学期の中間で、中だるみもしやすいのです。
すると、ちょっとしたトラブル…
友達とのケンカだったり、体調不良だったりをキッカケに、学校に行きづらくなったりします。
私は、これを10月病と呼んでいます。
5月病や9月病も気がかりですが、もし、あなたが小学生のお母さんなら、10月病もアタマに入れておいて損はありません。
実りの秋といいます。
何が起きたとしても、いろいろな意味で、お子さんの「今」に必要な実りがあったんだ、と受けとめることが大切ではないでしょうか。
2015年
9月
11日
金
わが子を落ち着かせたいと思っているお母さんへ
とりあえず、1分間、黙って机に向かうことができたら、合格です!
「うちの子、勉強についていっているかしら?」
「うちの子、遅れてないかしら?」
よくうかがう話です。
小学生のうち(たぶん、中学生や高校生でも?)は、勉強のできるできないは、
才能の有無というよりも、落ち着いて机に向かうことができるかできないか、
ということが重要なポイントです。
30分、集中して机に向かうことのできる子は、それだけの心が落ち着いています。
1、2年生なら30分でも、十分です。
ところが、4年生や5年生になっても、30分はおろか、10分だって机に向かえない、
というご相談を受けることがあります。
もちろん、宿題をこなして学校に行っているのですから、実際には、30分以上、
机に向ってはいるのですが、集中しないので、コマ切れとなり、結局、1時間以上!
ということになるのです。
そして、見ているお母さんとしては、イライラが募ります。
だとすると、まずは、「合格」のハードルを思いのほか、下げる必要があります。
最初は1分でいい。
落ち着いて机に向っていたら、マンガを読んでいたとしても、「合格!」
これなら、難なくクリアできるでしょう。
クリアできた、ということは、子どもにはもちろん、お母さんにも成功体験です。
明日もやろう、という気持ちになれます。
しかし、気を良くし過ぎてはいけません。
気分よく、1分できたから、明日は10分ね!とやると、子どもはすっかり、
冷めてしまいます。
「あ~また、お母さんの思い通りにやらされるだけだ…」
と受け取り、素直さをどんどん奪ってしまうでしょう。
明日も1分でいい。
というぐらいでいいのです。
子どもの方から、明日は2分やるよ!などと言い出すように、待ってあげる必要があります。
むしろ、子どもが、これなら明日は10分にするよ!と言い出した時は、
「無理をすると続かないから、それなら2分にしよう」
と言う必要があるぐらいです。
ここでポイントは、集中が持続した時間をストップウォッチで正確に計ること、
それをメモしておくこと、
そして、お母さんが横に座ることです。
机に短時間でも集中して向かう癖のついた子どもは、勉強にも力が出やすくなります。
まずは1分から!
やってみませんか?
2015年
9月
12日
土
きっと、いつもの毎日の中で、ちょっと嫌なことがあると思います。
2015年
9月
13日
日
2015年
9月
14日
月
解釈が一番、重要。
2015年
9月
15日
火
2015年
9月
16日
水
サーファーは子育て上手?
2015年
9月
17日
木
子どもを叱ってもいい。
2015年
9月
18日
金
お子さんが、
2015年
9月
19日
土
2015年
9月
19日
土
2015年
9月
20日
日
みんなに愛される子って、どんな子だろう?
答えは、単純明快。
「いつも笑っている子」
だと思います。
子どもの成長過程で、トラブルやケンカは不可欠ですが、
とはいえ、いつもトラブルばかりでは、参ってしまいますね。
もちろん、お子さんのことが心配だと思います。
私が教室で、子ども達と過ごしていて思うのは、
笑顔の多い子は、結局、みんなとうまく付き合うことができるようだということです。
子どもの人間関係は、大人とは違うので、お母さんのアドバイスが、そのまま当てはまるとは限りません。
良くも悪くも、「むきだし」ですから、大人の女性の人間関係の機微をあれこれ伝えても、
かえって、煙たがられることもあるような気がします。
むしろ、そんなことより、いつも笑っている方が、よほど感じがいいのです。
もちろん、本気で笑うことが大切です。
気遣いの笑いは、子どもでもわかりますから…
いつも本心から笑っている子は、クラスのヒーローや人気者でなくても、
安定的に、友達といい関係を保てるのです。
結局、単純なことが大切ですね。
ならば、子どもの笑顔を増やすにはどうするか?
もちろん、大人が笑っていることですね。
私自身、たくさん笑うように心がけています。
以前、クラスの子どもに、
「あ〜先生、今日、初めて笑ったね〜」
と言われたことがあります。
子ども達は大人の笑顔に敏感なんですね。
それ以来、私はなるべく、笑おう、笑おうと努めています。
すると、こんな言葉を同僚からかけられたことがあります。
「青木先生のクラスの子達、笑顔が増えたね〜」
これは、今までの教員生活の中で、言われて、本当に嬉しかった言葉の1つです。
デパートでは、開店前に、指で口角を上げて、無理やり笑う練習をするといいます。
まずは練習でもいいので、笑顔を作る練習を大人がするといいのではないでしょうか。
2015年
9月
21日
月
子どものありのままを認めるためには、大人が自分のありのままを認めていないといけない。
ならば、どうすれば、自分のありのままを認めることができるんだろう…
今日の時点での私の結論…
「ありのまま」を認めようと、あれこれやり続けている、その状態こそが、
「ありのまま」を認めていることなのではないか。
この連休、私は、「ありのまま」を認めるって、どういうことだろう、と考えていました。
私に、学歴がなかろうと、才能がなかろうと、貯金がなかろうと、友人が少なかろうと、
私は私で、価値があるんだ!
理屈としては、理解できるのです。
でも、どうも、心の底からそう思うことができない。
それで、日に二度、スタバに入っては、ノートにいろいろ書いたり、
先日、学んだマインドマップを描いたりしてみました。
その結果、考えたのは、「ありのまま」を認めるために、4つの要素があるのではないか、ということです。それは、
1.自分の軸を持っている
2.他人の評価を手放している
3.自分をさらけ出している
4.共感できる他者とつながっている
では、どうすれば、
・自分の軸を持て、
・他人の評価を手放し、
・自分をさらけ出し、
・共感できる他者とつながる
ことができるのでしょう…
何から手をつければいいのだろう…
それを考え出したところで、ふと、思ったのです。
これらの4つの要素は、それぞれが連動しているので、何からやったっていい。
目の前にあるものからやればいい。
しかも、何かを達成できたから、もう「ありのまま」の自分を認められるんだ、
というものではないな、とも思います。
この発想は、すでに条件付きのものです。
とうてい、「ありのまま」ではありません。
そこで、私はこう思いました。
これらの4つの中で、できることを何かやり続けているのなら、その状態こそが、
「ありのまま」の自分を認めていることなのではないか。
だから、今、私の目の前にあること、
・自分のクラス
・学校の仕事
・ブログを中心とした情報発信
などなど…
を20パーセントの迷いや不足を感じながら、やり続けてみようと思います。
100パーセント「ありのまま」の自分を認めるなんて、それはお釈迦様の世界の話なのかもしれません。
浮世を煩悩にまみれて生きる私だからこそ、発信できる何かがあると信じていこうと思います。
2015年
9月
22日
火
どうせブツブツ言うなら、明るい言葉の方がいい。
先日、井の頭公園を歩いていると、向こうから必死の形相で走ってくる人を見かけました。
身なりは、まさにマラソンですから、違和感があるわけではなかったのですが、
近づいてくると、ブツブツ言いながら走っているのがわかりました。
「なんて、バカなんだ」
「何やってんだオレは」
こんな言葉を言いながら走っているようでした。
どうりで、形相が必死になるわけです。
口グセって、こわいなあ、と思いました。
教室の子ども達をふりかえってみると、ここまでひどくはないにせよ、
すぐ、
「あ~ムリ」
「あ~やっぱりダメだ」
などという言葉を口にする子は少なくないようです。
できないことや失敗が不安なのは、とてもよくわかります。
私自身も気づくと、そういう言葉を口にしていることがあります。
すると、子ども達から、
「先生が、そんなこと言わないでよ」
と言われ、笑ってしまうこともあります。
無理して、なんでもポジティブに、とは思いませんが、
大人の側が、口グセを意識していることは大切だと思います。
2015年
9月
23日
水
大人が楽しいことは、子どもも好きになる。
2015年
9月
24日
木
お子さんの態度や言葉にイライラしたなら…
3分間でかまいません。
口を閉ざしてみましょう。
お子さんの態度や言葉が、妙にこちらをイライラさせるものだったら、
それは、お子さんの心が波立っているということですね。
そんな時、お母さんまで心を波立ててしまうと、波と波がぶつかって、
増幅してしまいます!
思いもよらない、本当は思ってもいないような、言ってはいけない言葉が
飛び出してくることもあり得ます。
ですから、こんな時は、とりあえず口を閉ざして、クールダウンすることが大切です。
口を閉ざして…
なんなら、目も閉じて…
お子さんの言葉が減ってきたら、そこがチャンスです。
おもむろに口を開いて、
「それで?」
と聞いてみましょう。
ここまで待てれば、お子さんの気持ちも落ち着いてきます。
素直な気持ちも聞きだせるようになってきます。
私自身、教室で、感情的になっている子どもと向かい合う時、
いつも心がけていることです。
子ども同士のトラブルでも、少しでも落ち着きのある方の口をまず閉じる。
それだけでも、トラブルの収拾は早くなります。
いよいよ秋も深まっていきます。
気温も下がり、体調を崩すことも増えてくるでしょう。
私が気にかける10月病もあります。
※過去記事
「9月病も重要ですが、小学生のお母さんなら、10月病も意識してほしい」
今は、心を鎮めることを大切にするのがオススメです。
2015年
9月
25日
金
お子さんの言葉や態度を「めんどくさい!」と思ったことがありますか?
2015年
9月
26日
土
癒されたい…
2015年
9月
29日
火
子どもにお説教したいなら…