スタイリッシュな子育てのために
お子さんの「らしさ」を輝かせるために、主語を明確にする。
「ねえ、あれ買って。みんな、持ってるんだよ〜」
お子さんに言われたことのある方もいらっしゃるでしょう。
そんな時、
「みんな?みんなって、誰?クラスの全員じゃないでしょ!」
などと、言葉を返された方も多いかもしれません。
自分に都合の悪い話をする時、自信のない時、つい、
「みんなが…」
と主語を不特定多数にして、責任をあいまいにしつつ、数のパワーをちらつかせるというテクニックを使いたくなります。
子どもに言われた時は、きっぱり言い返すのに、意外と大人の側も、無意識に、
「みんな、そうしてるでしょ」
のように使ってしまうことがあると思います。
私自身、気をつけないと、そういう時があります。
日本人の精神文化には、集団性が指摘されることが多くあります。
「出る杭は打たれる」のように、集団との同質性が、強調されがちです。
かつて、「KY」という言葉が流行したことがありますが、
「大人なんて、ウザい!」
と言っている若者たちが、むしろ、大人以上に(?)、場を読むことや集団の中での同調的な言動に価値を置いていることに驚きました。
結局、人の輪の中で埋もれるにしても、自分の意思で、それを選択することは、自分らしさを発揮する上で、とても大切なことだと思います。
教室で子ども達の様子を見ていると、落ち着いて、自分の考えを主張できる子は、初めこそ、あれこれ言われても、結局、信頼を得ていくと私は思います。
どうせ、他人は自分の人生に責任を持ってはくれません。
「誰が」
主語を明確にして、子どもと関わりたいな、と私は思います。