スタイリッシュな子育てのために
スマホ育児の問題点は、近い将来、お子さんにスマホを使わせないようにしたいと思っても、説得力がないこと。
スマホ育児という言葉があります。
お子さんをあやすのに、スマートフォンを使ったり、あるいはお子さんそっちのけで、スマホいじりに夢中になっていたりすることを問題視して、使う言葉です。
以前、「ゲーム脳」などという言葉が流行り、私の勤務する小学校でも、職員会議で関連書を読んだり、検討したりしたことがありました。
そのようなデジタルデバイスの脳科学的、情緒的影響には、諸説あり、私には、その詳細はわかりません。
ですが、スマホに代表されるデジタルデバイスが、子ども達の人間関係トラブルを増やす要因の一つであることは間違いありません。
私が、小学校の現場にいて感じることは、そのようなトラブルの時、いくらお母さんが、危険性を言ったところで、
「お母さんだって、やってんじゃん」
という冷たい、一言で、一気に説得力がなくなってしまうことが大変だな、ということです。
ご想像の通り、お子さんは大人の言動をよく見ています。
お母さんや、お父さん、私たち教師のことも、よく見ています。
その言動の矛盾点を無意識のうちに、探していると言ってもいいぐらいです。
スマホは便利です。
お兄ちゃんやお姉ちゃんをお母さんと一緒に迎えに来る小さな子達を見ていると、お母さんがスマホで、あやしたくなるのも理解できます。あっという間に静かになり、興味津々でYouTubeなどを見ていますから。
ですが、先々のことをちょっと想像すると、スマホの使いすぎは、いろいろな面で、お母さんを苦労させることになりそうです。