中学受験を目指した親子の話を元に、お母さんの存在価値を考えてみました。

スマートな子育て論


ありのままでいい、とは、存在価値がある、ということ。

それならば、お母さんは、お子さんがどんなことをしでかしたとしても、存在価値がある。


子どもは、何かができないと、自分はダメ、存在価値がない、と思いがちです。
だから、無条件に、あなたの存在には価値がある、ということを伝え続けなくてはいけません。

それならば、お母さんにだって、絶対的な存在価値があるはずです。
お子さんが、何をしでかしたとしても、お母さんにだって、存在価値があるのです。


私たち教師は、子ども達に、毎日、たくさんのことを要求します。

・朝、教室に入ったら、「おはようございます」と言いなさい。
・すぐにランドセルを下ろして、教科書やノートを出しなさい。
・(私の学校の場合、)体操着にすぐに着替えなさい…

書いていたら、ブログ記事が何本も書けてしまいそうです。

おそらく、それはお母さん方も一緒でしょう。
場合によっては、私たち以上に、たくさんのことを求めていらっしゃるかもしれません。

もちろん、ほとんどのお母さんは、そんな要求にお子さんが、少々応えられなかったり、失敗したりしたとしても、お子さんの存在価値そのものを否定するようなことはないでしょう。

それなのに、子どもは、1つの失敗が、まるで自分の価値そのものを消してしまうかのようにとらえてしまうことがたくさんあります。

今日は。私が担任した、とある男の子の例を長くなりますが、お話したいと思います。

彼は、とある有名私立小学校と某国立小学校を落ちてしまい、私の勤める小学校にやってくることになりました。

が、彼のお兄さんは、その某国立小学校に合格して、通っていたのです。

「僕は、お兄ちゃんの学校に落ちたんだ…」

と、サラリと語っていましたが、その言葉の奥に、お母さんに対しての申し訳ない気持ち、そして自分なんてダメだという気持ちが見えて、心が痛んだものです。

お母さんとしては、不合格になったことは残念ではあったでしょうが、お話をうかがっていて、彼をそこまで責めているとは、私には感じられませんでした。

でも、彼を合格に導けなかったお母さんご自身のことを責めていらっしゃるのではないか…
とは感じました。

というのも、お母さんの中学受験への思い入れと言ったら、過熱かな…と私には感じられたからです。

「今度こそ!」

という熱いものを感じました。

確かに、中学受験は親の受験です。

でも、だからと言って、お子さんを合格させられるかどうかが、お母さんご自身の存在価値を左右するものではないのではないでしょうか?

事実として、合格したか、しなかったか。
お母さんがお子さんに課した受験対策が適切であったかどうか。
お子さんの能力が発揮される時期は中学受験の時期なのかどうか。

このような具体的なことは、ある程度、冷静に分析することも可能です。
あの対策は効果的だった、でも、あっちは意味がなかった、など、ウンチクは語れるでしょう。
合格や不合格の原因を分析してくれる塾の先生もいるでしょう。

お母さんの存在価値そのものは、そういう分析の必要もなく、ビクともしないのではないかと、私は思います。

当時の私は、そこまでのことを明確には考えていませんでしたし、仮に、そんなことを直球勝負で投げかけたとしても、真意は伝わらなかったと思います。

あれから何年かが経ち、いろいろな経験も増えた今、お母さん自身が、ご自身の存在価値に自信を持つことは、子どもが安心して力を発揮するために、本当に大切だな、と感じています。

ぜひ、根拠なく、思い込みとして、

「私には、当然、言うまでもなく、価値がある」

とおっしゃっていただきたいな、と私は思います。

<追記>
それならば…
私たち、教員も自分の価値に自信を持っていないといけないということです。

仕事として、大切なお子さんをお預かりしている私たちは、ある意味、「結果」を求められている存在です。

それを思うと、正直、そのプレッシャーに負けそうになる時があります。

でも、少なくとも、私の教育観・人生観が、今日の記事のようなものなのですから、私自身が、自分の価値を当然のこととして、「結果」を目指そうと思います。

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