シンプルな子育て論
お子さんを信じることができるようになるための、初めの一言…
「なるほどね」
ウチの子、自分に都合の悪いことは言わなくて…
我が子の話を鵜呑みにせず、冷静に受け止めよう、という、いわゆる「いい言葉」と捉えられることが多いですね。
一方で、「都合の悪いこと」ばかり、何度もやるような子の場合、かえって、お子さんの言葉をそのまま信じて、信じて、そして裏切られることこそ、必要なような気がします。
「都合の悪いこと」を繰り返す根っこは、次の3つのパターンに分類できると私は思っています。
・そもそも、それを悪いことと思っていない
・自分でも、どうにもできない衝動がある
・とにかく人の目、結局はお母さんの目を引きたい
ということです。
この3つのパターン、まずはお子さんの言い分を一旦、100パーセント受け止めることからスタートするという点では共通しています。
「もうそれぐらいのことはわかるでしょ?」
と言われても、
・知らなかった…
・自分でも止められない…
・わかっているけど、そうでもしなきゃ、見てくれないでしょ…
という状態である以上、お説教されても、素直に聞く状態にはなりません。
お母さんの気持ちとしては、受け入れがたいかもしれませんが、何はともあれ、
「なるほどね」
と、まず、受け止めてみませんか?
本当は、それぐらいのことはわかっていて欲しかったけどね、という気持ちはあって当然です。
それはそれとして、お子さんの言い分をそのまま受け止めてみると、お互いに考える心のスペースが生まれます。
スペースができてしまえば、あとは少々、長い話でも、お子さんは聞きやすくなるでしょう。
そうすると、お母さんの心にも、お子さんを信じてみる余裕が生まれるでしょう。