小学校の先生が訴える、日記を書くことの意味
・字や言葉を覚える、身につける機会
・文章を書く機会
そして、
・継続できた、という自信
今日は、日記を書くことの意味を考えてみます。
小学生にとって、字を書くということは、大人の感覚以上に、心のエネルギーを使うことです。
まして、字や言葉に苦手意識のある子にとっては、拷問に近いと言っていいぐらいです。
それでも、私は、鉛筆をしっかり握って、字を書くことは、とても大事だと思います。
「体が覚える」
という言葉の通り、文字や言葉、文章も実際に手を動かすことで、雨が土に染み込むように、身につくと思うからです。
さらに、文を書くことが好きな子にとっては、その日を振り返り、気持ちを整理する機会にもなるでしょう。
また、ほとんどの場合、先生が毎日、コメントをくれるでしょうから、文字を通したコミュニケーションにもなると思います。
とはいえ、小学生の場合、あまりにたくさんのことを日記に求めるのは、少々、ハードルが高いような気がします。
そもそも、毎日、文を書き続けるということ、そのものに、とても価値があると思います。
お母さん方からは、
「先生、すみません。いつも夕食の話ばかりで…」
とか、
「もうちょっと、深みのあることを書かせたいんですが、すみません。」
などと、言われることがあるのですが、私としては、継続そのものがすごいと思っています。
「よく続いたね!」
ということをお子さんに伝えてほしいなと私は思います。
「書くことない〜」
「書けない〜」
という子どもの声は、
「こんな程度しか書けない自分が恥ずかしい、情けない」
という気持ちが源泉です。
確かに、夕食のメニューばかり書いているようでは、内容に深みはないでしょう。
でも、継続できたということは、大いに評価することができます。
お母さんにとっても、わかりやすい評価基準になるでしょう。
ぜひ、まずは継続することを第一と考え、続いたことを大げさに認めてあげてほしいと思います。
私自身もブログを書き続けて、気付けば半年。
ふと冷静に考えれば、クラスで私は日記の宿題を毎日出しているのです。
それを思えば、どうということはありません。
それに、ある時から、書かないと気持ち悪くなり、
とうとう最近は、書くことが楽しくなってきています。
あれほど情報発信を怖がっていたのが、嘘のようです。
やはり、続けることは大事です。
日記に限らず、まずは「やってみる」ということを大人はサポートしてあげることが重要なようです。