子どもに何かを選ばせるなら、覚悟を決めて…
口だけ、
「あなたが決めるのよ」
と言って、実は表情や態度で、お母さんの思いに沿わせようしていたら、それは子どもに伝わっています。
選ばせるなら、お母さんの思いと全く違っていても、子どもの選択を心から認めないといけません。
子どもが自分自身の人生をたくましく生きるために、小さいうちから、何かを選ばせる経験をさせている、という方のお話を伺ったことがあります。
子どもはワガママで、自己中心的…とは限りません。
自分で決めることができず、
「決めて〜」
ということがクセになっている子もいるものです。
でも、その原因は、お子さんに選択の機会を与えていたか否かではないと思います。
子どもは、大人を喜ばせたいものです。
ましてや、お母さんなら、一番に喜ばせたい。
口では文句ばかり言っていたとしても、お母さんの顔色をいつも見ていて、お母さんを納得させたかどうか、気にしていることも多いのです。
ですから、何かを選ばないと、という時には、お母さんが納得するのはどっちか、という意識が自然に湧いてきたとしても、不思議ではありません。
選択の機会を与えるフリをして、実は自分の考えに誘導するということが当たり前になっていると、お子さんの自尊心が育たないことが気掛かりです。
お子さんに選ばせようと思うなら、不機嫌さを完全に手放して、選ばせる。
難しいなら、選択などさせずに、お母さんが決めるよ、と言う。
ホンネを明確にすることが大切だと思います。