大人が楽しいことは、子どもも好きになる。
だから…
子どもに勉強させたいと思ったら、お母さんが勉強を楽しむのが一番いい。
子どもの友達付き合いを豊かにしたいと思ったら、お母さんが自分の人間関係を心から楽しむのが一番いい。
私は、子どもの頃、本当に算数がキライでした。
苦手で苦手で、嫌で嫌で、仕方なかったのをよく覚えています。
それなのに…
10年ほど前、ある子に、
「青木先生は算数が好きなんだね」
と言われ、驚愕したことがあります。
ホントにビックリしました。
あんなに嫌で嫌で仕方なかった算数…
苦手で苦手で仕方なく、どんな手を打っても塾で成績が伸びなかった算数…
それを
「先生は算数が好きなんだね」
という子がいた!
そこで、思いました。
教員養成課程の数学概論の授業で、計算やら数式ではなく、数式の歴史や思想について教わったからか!
私にとっては、物事の成り立ちや歴史的背景、思想的経緯などを聞けた方が納得ができるようでした。
しかも、数学概論の先生は、学生を厳しく引っ張るのではなく、楽しそうに教えてくれていました。
なるほど。
結局、教える本人が楽しんでいることは、放っておいても、伝わるんだな…
「青木先生は、算数が好きなんだね」
私にとって、とても大きな気づきとなった一言でした。
ノウハウやテクニックよりも、大人が好きなこと・楽しんでいることは、子どもに自然と伝わるようです。