お子さんの語る夢が荒唐無稽だったら、どうしますか?
例えば、小学校3年生にもなって、
「セーラームーンになりたい!」
なんて言われたら…
ぜひ、笑わずに、
「それで、どうしたいの?」
と聞いてくださいね。
幼稚園児ならいざ知らず、3年生にもなって、セーラームーンになりたいなんて言われたら、思わず、笑ってしまいますね。
でも、笑ってくれるなら、まだお子さんは救われます。
「あなた、もう3年生でしょ。そんなこと言ってたら、みんなにバカにされて、イジメられるわよ。もうちょっと現実的な、人の役に立つような夢を持ちなさい。例えばお医者さんとか、ね…」
などと言われてしまうと、お子さんは、もう素直な夢を持てなくなってしまうでしょう。
・誰かに夢を語るのはやめよう。
・夢を語ると、バカにされる。
・お金が稼げたり、みんなが喜びそうな夢にしておこう。
など、借り物の夢を持とうとしてしまうことになるのです。
お母さんとしては、いつまでも夢物語を語られるのは、ご不安だと思います。
「この子は、キチンと自分で生きていけるのだろうか?」
そういう気持ちがあるので、セーラームーンなどと言われると、ごもっともなお説教をしたくもなります。
ですが、お子さんが、セーラームーンと言った言葉の奥には、その結果、したいことが隠されています。そこにその子らしさが生きる、かけがえのないヒントがあるのです。
イチロー選手や本田選手の小学校時代の作文に書かれた夢が、あまりに明確で、だからこそ叶うんだ、という話があります。
我が子は、あんな夢は、全然持ててない…
とガッカリするのではなく、言葉にできないけれど、なんとなく心の奥に秘めているその子なりのやりたいことを、じっくり引き出してあげたいものです。
私は小学校教師です。
どんなに長くても、6年間しかお付き合いできません。
でも、お母さんはずっとです。
その子の心の奥にある、その子らしさが詰まった本当にやりたいことを引き出し、応援することができます。
それって、とても素晴らしいことだなぁ、と私は感じます。