お子さんが、
「うっせーな!」
と言ったら、赤飯を炊きましょう。
子どもの成長は一直線ではありません。
波を打ちながら、急に調子よくなったと思ったら、一気に降下したり…
ずいぶん停滞して、もうダメと思ったら、意外な良さに気づいたり…
もっとわかりやすく、上昇したり、下降したりしてくれればいいのですが、子どもは逆、逆とついてきます。
そんな中で、子どもはお母さんに対して、
「うっせーな!」
「もう、ほっといて!」
という強い言葉を投げつけてくることがあります。
そんな時は、冷静に、
「そういう言葉では、あなたの気持ちが伝わらない。」
ということを子どもに伝える必要はあると思います。
しかし、それを伝えながら、心の中では、
「あ〜よかった。キチンと向かってきたか」
と赤飯を炊く気持ちでいるのがいいと思います。
子どもは成長の過程で、自分でどうにもできないムシャクシャや、不安を感じています。
どうにもできず、お母さんにぶつけることも、たくさんあります。
そして、そんな言葉を言ってしまったことに、自分でショックを受けて、やっぱり、自分はダメだ、と再確認しているのではないかと私は思います。
だからこそ、私は赤飯を炊く気持ちでいることが大切だと思うのです。
そして、落ち着いて、正論を言ってくれるお母さんという存在に安心ができるのではないでしょうか。
私も暴言(!?)をぶつけられたことがありますが、けっこうショックなものです。
ましてや、お母さんが大切なお子さんに言われたら、ショックというか、腹が立つと言うか、悲しいというか、まぁ、トータルでは、やはりショックだと思います。
大なり小なり、お母さんは、皆さん、こういう経験をお持ちのようです。
子どもを荒れさせてしまったお母さんと言われそうで…と、そういう経験を隠したい気持ちになることもあるそうです。
が、早いうちに子どもが、親に立ち向かおうとする強さを養ったのですから、むしろ、成功した子育てといっても良いぐらいだと私は思います。
だから子どものためには、お赤飯にして、ご自身のためには、何か豪華なランチでもされるのがいいかもしれません。
人間と人間のぶつかり合いは、ひどくエネルギーを使うものですが、その山を越えた後にしか見えない景色があるような気がします。