わが子を落ち着かせたいと思っているお母さんへ
とりあえず、1分間、黙って机に向かうことができたら、合格です!
「うちの子、勉強についていっているかしら?」
「うちの子、遅れてないかしら?」
よくうかがう話です。
小学生のうち(たぶん、中学生や高校生でも?)は、勉強のできるできないは、
才能の有無というよりも、落ち着いて机に向かうことができるかできないか、
ということが重要なポイントです。
30分、集中して机に向かうことのできる子は、それだけの心が落ち着いています。
1、2年生なら30分でも、十分です。
ところが、4年生や5年生になっても、30分はおろか、10分だって机に向かえない、
というご相談を受けることがあります。
もちろん、宿題をこなして学校に行っているのですから、実際には、30分以上、
机に向ってはいるのですが、集中しないので、コマ切れとなり、結局、1時間以上!
ということになるのです。
そして、見ているお母さんとしては、イライラが募ります。
だとすると、まずは、「合格」のハードルを思いのほか、下げる必要があります。
最初は1分でいい。
落ち着いて机に向っていたら、マンガを読んでいたとしても、「合格!」
これなら、難なくクリアできるでしょう。
クリアできた、ということは、子どもにはもちろん、お母さんにも成功体験です。
明日もやろう、という気持ちになれます。
しかし、気を良くし過ぎてはいけません。
気分よく、1分できたから、明日は10分ね!とやると、子どもはすっかり、
冷めてしまいます。
「あ~また、お母さんの思い通りにやらされるだけだ…」
と受け取り、素直さをどんどん奪ってしまうでしょう。
明日も1分でいい。
というぐらいでいいのです。
子どもの方から、明日は2分やるよ!などと言い出すように、待ってあげる必要があります。
むしろ、子どもが、これなら明日は10分にするよ!と言い出した時は、
「無理をすると続かないから、それなら2分にしよう」
と言う必要があるぐらいです。
ここでポイントは、集中が持続した時間をストップウォッチで正確に計ること、
それをメモしておくこと、
そして、お母さんが横に座ることです。
机に短時間でも集中して向かう癖のついた子どもは、勉強にも力が出やすくなります。
まずは1分から!
やってみませんか?