子どもにやめてほしいことを伝えるヒント
それは、なるべく言葉を減らすこと。
大人が、たくさん言葉を発すれば、子どもも、たくさん言葉を発するものです。
「今は注意してるんだから、黙って聞きなさい!」
と言って、長々と言葉をかぶせていたら、子どもは聞いたフリの天才になっていくでしょう。
すると、自分の言葉をスルーされていることで、余計に腹がたつため、またお説教が長かったり、攻撃的な言い方になったりしてしまいます。
ですから、子どもに何かを伝えるとき、特にやめさせたいときは、言葉をグッと減らすほうがいいのです。
手でバツ印を作って、見せるという方法もいいでしょう。
ダメ!
いけない!
という言葉がいけないのではなく、しつこいのがいけないのではないでしょうか。
まして、自分はどっかり座っていて、動かずに言葉を強くして、相手を動かそうというのは、まずムリです。
自分が席を立って、相手に近づき、黙って、肩に手を置いて待つという、時間とエネルギーを使わなければ、子どもは、なかなか納得できないでしょう。
どんなに正論でも、口だけ、言葉だらけでは、
「大人の都合で言ってるんでしょ」
という達観の世界に子どもを導きます。
「わかっています!でも、できない!口数を一回減らすことはできても、そこで我慢した分が、次の時に倍になって出てきます…」
そういう方は、自分のストレスや不満を受け入れて、別の方法で解消するのがオススメです。
美味しいものでも食べるか、エステや美容院やマッサージで癒されるか、買い物でもするか、子ども以外の方法で解消する必要があります。
それは、口数を減らせたご褒美です。
子どもが学校で勉強している時に、ご主人が忙しくしている時に、世の中が忙しい時に、何の遠慮もなく、発散していいんです。
ぜひ、試してみてくださいね。