お母さん!
本当は、何に怒っているのですか?
夏休み真っ盛り、しかもお盆で、駅は親子連れでいっぱいです。
先日は、学校の子ども達を連れて、葛西臨海公園まで行ったのですが、途中乗り換えの東京駅では、お母さん方の不機嫌そうな顔、「なんで〜なの!」という声とたくさん出くわしました。
大きな荷物を抱え、ギリギリの列車を目掛けて急いでいる中、トイレ〜とか、あれ欲しい〜とか、騒ぐ子ども…
それは、イライラするに決まっています。
イライラするのが当たり前です。
人は、そんなにイライラするなら、荷物を先に宅配便で送っておけばとか、トイレには先に行かせておかないからよとか、ごもっともなことを言うかもしれません。
そんなことは、百も承知ですよね。
でも、そんなに簡単じゃない。
当日まで手元に置いておかなくてはならない荷物もあるし、トイレだって、行かそうとしたけど、行かない!行かない!と子どもが騒いだりしたかもしれませんね。
子どもは、いつもと違うことに、とても敏感です。
私は旅行が好きですし、地理は得意な方なので、さほど緊張もしませんが、旅に出る前のお母さんには、いろいろな緊張感が高まっています。
ぜひ、新幹線に乗って、お子さんが寝るか、何かに夢中になったら、自問して欲しいのですが、
本当は何に緊張しているのでしょうか?
あるいは、
何に怒っているのでしょうか?
私は教室で、様々な怒りと直面しています。
その経験で思うことは、まず心に浮かぶ怒りは、本当に嫌なことへの怒りではない、ということです。
子ども達は、多分、大人も、心の中のちょっと深いところに、何かについての怒りをためています。
それが、何かの出来事で表面化するのですが、その怒りの原動力は、本当は、もともとあった怒りの方です。
ですから、そちらを解決しないと、腹をたてるキッカケを探し続けることになってしまいます。
とはいえ、本当に嫌なことへの怒りは、おそらく、そんなに簡単に解決できないようなものなのです。
例えば、お盆の帰省で、やけに腹が立つのは、嫁姑問題があるかもしれません。
いえ、もっと根深い課題として、ご自身のお母さんへの葛藤があるかもしれません。
このようなものは、ちょっとしたことでは解決できないですよね。
ただ、このような心のメカニズムに気づいておくと、そんなにイライラしないで済むことが増えると思います。
怒鳴り散らしている人を見て、あ〜と自分で冷静になれることも増えるでしょう。
まぁ、そうは言っても、子連れの旅は、大変です。
どんどんイライラしていいのかもしれません。
私も、学校で臨海学校やら、ちょっとしたお出かけやらで、子どもを連れて行きますが、
「え?なんで今、そんなこと?」
というようなことを子どもはするんです。
そう考えると、大怪我せずに目的地に着けば、もうOKぐらいに思っておいた方が気がラクなのではないでしょうか。