宣言することと、お小言の違い
いよいよ夏休みです。
もう宿題終わったよ!と、ニコニコしている子がいるかと思えば、1ページだって開きもしない子もいる、というのが実情でしょう。
さて、お母さんの立場になれば、
夏休みを規則正しく生活してほしい!
と思われるのは当然のことだと思います。
しかし、その思いから、あれこれと子どもに要求するだけでは、お小言になってしまいます。
やってほしいこと、こうなってほしいという願いは、いろいろあるでしょうが、何かをやってもらいたい時は、バシッと明確に宣言することをオススメします。
そうです。
宣言です。
迷いがあってはいけません。
あ〜かわいそうだなぁ…
とか、
ちょっとムリでも、いっか〜
というようなことだと、迷いがバレてしまいます。
大統領の演説を思い浮かべて、落ち着いて、明確に、具体的に宣言してみてください。自分の宣言が世界の趨勢を決める、というぐらいの勢いでいいのです。
でも、難しく考える必要はありません。
「今日は、算数の問題集を3ページやりなさい」
というようなことでいいのです。
ただ、よくないのは、宣言通り、3ページやった子に対して、「調子に」乗って(大人の都合で)、
「できたなら、国語も3ページね」
というような追加をすることです。
お母さんの宣言に力がこもっていて、内容が明確であったなら、思っていた以上に、お子さんはやれてしまうと思います。
そこで、続けて、何かを要求すると、子どもには、いつまで続くかわからない、無間地獄の要求に感じられます。
日を改めればいいのです。
でも、私なら、翌日も、算数3ページね、と言うと思います。
「昨日はすごかったね!正直、まさかできるとは思ってなかったよ。ごめんね。今日も算数3ページでいいよ」
すると、子どもは、課題が増えなかった安心感と、昨日はできたという達成感で、昨日より早く3ページやれてしまいます。
そこまで確認して、やっと、課題を増やすと、子どもは素直に聞くことができるのです。
子どもはやらなければならないことは、だいたいわかっているのです。
それを責めずに、うまく乗せていくようにできればいいな、と思っています。