すでに、聞かれたことがあるかとは思いますが、怒ることと叱ることの違いを私なりにご説明します。
「怒る」と「叱る」の違いは、特にない。
これが私の考えです。
世の中では、「怒る」ことは、子どものよくないこと、自分が腹を立てたことを感情的にとがめる、というような意味で使い、「叱る」ことは、理路整然と、冷静に、落ち着いて、諭す、というような意味で使うようなことが多いのではないでしょうか。
よいのは、「叱る」ことで、感情的な「怒る」は、よくない、という子育て論が語られることが多いと感じます。
しかし、私は、その二つにそんなに違いはないと思うのです。
お母さんは毎日大変です。
子育てのプレッシャーは、並大抵のことではないでしょう。
何かがあるたびに、無言のようなものも含めて、責任を問われます。
そんなお母さんに、感情的になってはいけない、それは怒るであって、叱らないといけない、というのは、意味があるのでしょうか…
親子関係、なかでも母子関係は、どんな人間関係とも比較できない濃さがあると思います。
マジメで一生懸命なお母さんほど、怒ってはいけない、叱らないと、論理的にならないと、となってしまうような気がします。
そうなると、子どもにとっては、全く付け入る隙のない存在になってしまうことが気がかりです。
感情的になってしまうことも含めて、お母さんの存在は、子どもにとって、特別なものです。
叱るだ、怒るだ、などという言葉にとらわれる必要はないのではないか、と私は思います。