どうせ繰り返すなら、いい気持ちを繰り返すように伝えたいですね。
反芻という言葉があります。
ご存知かとは思いますが、牛などの食物を消化する方法から転じて、繰り返し味わうこと、という意味で使います。
クラスでケンカをする子を見ていて思うこと。
それは、嫌なこと、特に嫌だった気持ちを反芻しているな、ということです。
「ま、いっか〜」
と流すことができないのです。
もちろん、そういう姿勢は、粘り強く、何かをする時には、素晴らしいことです。
しかし、嫌なことばかり反芻していたら、気持ちがもちません。
周りにいる子たちにしても、何かというと、怒ったり、文句を言ったりするわけですから、負担もかかります。
嫌なことモンスターに支配されているのです。
どうせ反芻するなら、いいこと、いい気持ちを反芻してもらいたいものです。
では、どうすれば嫌なことモンスターを退治できるか。
私が思うのは、まず、腹を立てたり、文句を言いたくなったりするのは、当然だ、と子どもの気持ちを認めることです。
それがベースにないと、基礎固めのない高層建築のようなものになります。
その上で、可能なら、お母さんご自身の経験を話してあげると、かなり安心できるのではないかと思います。
お母さんも、嫌なことがあったんだ。
でも、平気なんだ。
そう思えると、次第に子どもは少々のことを流してもいいんだと思えるようになるのではないでしょうか。