子どもの様子が不安で、言わずにいられないのは、実は自分に自信がないから。
私は担任教師として、200人以上の子どもたちに授業をしてきました。
国語や算数、社会に体育…
いろいろなことを「教え」ます。
子どもたちに少しでも、いい経験をさせたい、力をつけたい、と思えば思うほど、「教え」ようと肩に力が入ります。
すると、初めは教師の勢いに乗っていた子どもたちも、疲れて、続かなくなることに気がつきました。
私が、話せば話すほど、かえって子どもの集中力が切れていくのです。
そんな時、落ち着いて、自分を振り返ってみると、自分に自信が持てないから、言葉を重ねてしまうんだ、ということに気づきました。
それ以来、私は、不安になればなるほど、口を閉ざすことにしました。
本音は不安でいっぱいでも、黙って、ドッシリしていると、自信があるように「見え」ます。
言葉が増えてきたなぁ、と思ったら、ぜひ、頑張って口を閉ざしてみてください。
お互いに一呼吸入れることができます。
そうすると、子どもも素直に取り組みやすくなるのです。