「ねぇ、なんで、野川でごはんを食べると気持ちがいいのに、教室で食べたら、そうでもないの?」
私がかつて担任していた女の子に聞かれたことです。
野川とは、野川公園のことで、私の勤めるむさしの学園小学校では、毎週水曜日の午後は、お弁当を持って野川公園に遊びに出かける「野川の時間」があるのです。
当時、4年生だった彼女も、自然の良さを感じていたようです。
自然の懐に抱かれて、と言いますが、いい表現です。
子どもたちの心を安心させられる力があるようです。
しかし、それは子どもだけのことではありません。
私達、大人にとっても、そうなのです。
狭いところにばかりいると、視野も狭くなり、ついついガミガミ言ってしまうものです。
開けた心地よい場所なら、まず、自分自身の心が広くなるので、ガミガミはずいぶん、減らせるでしょう。
自然に抱かれる必要があるのは、まず、大人の方のようです。