何か出来事が起きた時の「解釈」を変えることで、トラブルの多くは解決できるのです。
私は教室で、数々のケンカやトラブルと向き合ってきました。
はじめのうちは、当事者の話を聞き、
「こういうことはしてはいけないよ」
とか、
「我慢しなさい」
とか、私の判断を結局は押し付けていたのです。
多くの子どもは、やはり、先生に言われたことですから、表面的には、
収まることも多いのですが、繊細な子は、当然、納得がいきません。
そういう「おしつけ解決」を乗り越えようと、いろいろな方法を試していたのですが、
ある時、行為そのものではなくて、その行為をどう解釈しているかのズレが
ケンカの元になっていることに気づいたのです。
この考え方は、心理学者エリスの唱えた「心のABC理論」そのものでした。
そうか…
解釈のズレを修正していくことを目的にすればよかったのか!
私に、そういう軸ができたのです。
もちろん、トラブルが根深い時には、そう簡単に解決はできません。
が、トラブルになった過程が見えてくると、何より、私自身が安心できるようになったのです。
「先生が安心している」
このことは、とても重要です。先生が教室で安心していれば、結局、子どもも安心できます。
ひどいケンカになっても、少し時間がたつと、
「○○くんにだって、いいところあるよね」
なんて、もめた相手のことを言い出したりすることにたくさん出会いました。
教室でさえそうなのですから、お母さんが家の中で、安心していることは、
子どもの心に、とても大きな影響を与えます。
今、あなたの悩んでいること、あるいはイライラしていることについての解釈は、
本当に的を射たものなのですか?ご自身の思い入れが入り込んでいませんか?
親子関係の濃さは、簡単に整理のつくものではありません。
ですから、急に思い入れをなくすなんてことはできませんし、してもいけません。
でも、ご自身の解釈を一度、確認してみることは、誰よりもお母さんの気持ちを楽にする
ことにつながることもあります。ぜひお試しください。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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