子どもを本当の意味で伸ばしたいと思ったら、必要なのは、評価ではなく、確認なんです。
4月26日付ウォールストリートジャーナル日本語版に、こんな記事がありました。
「勤務評価は逆効果?社員の士気損なうケースも」
http://jp.wsj.com/articles/SB11702692451560034542404580603371379484964
社員からは、評価に公正さがあるかないか、あるいはその評価が適正であるかどうか、
不満の声も多いのだと言います。
私は現役教師ですから、通知表に評価もつけています。
ですから、評価に対して、される方の立場に立てば、そう単純なものではないことも承知しているつもりです。
皆さんは、いつも低い評価になる子のフォローややる気の維持が大切だ、と思われるかもしれません。
確かにそうです。
しかし、評価のよい子にとっても、モチベーションの源が評価の良し悪しだとすると、
それは、本当の意味で力をつけることにはならないのです。
ですから、評価は慎重な姿勢で、腹を決めておこなわなくてはなりません。
そこで、私は、「確認」することの価値を提案したいと思います。
思い出してみてください。
1年生や2年生ぐらいまでの子は、何かをやろうとすると、決まって、
「ねえ、見てて!」
と言いますよね。
評価の良し悪しなんて、求めていないのです。
特に、やる気のある時は、見ててさえくれればいいのです。
不用意に評価をすると、かえってやる気をなくしてしまいます。
必要なのは、
・がんばっている、少なくとも、がんばろうとしているあなたのことを見ていたよ
ということなのです。
子どもが見ていてくれたことに安心したら、自分から、
「どうすればいいの?」
と聞くことができるようになります。
それから、あれこれ口出しをする方が、素直に聞くことができます。
親心としては、
・早くできるようにしてあげたい
・できないことで、からかわれたり、いじめられたりしないようにしてあげたい
と思い、焦ってしまうのです。それは当然のことです。
でも、そこをぐっとこらえて、黙って見守ってみてください。
そして、
「がんばっていたね」
と声をかけてみてください。
子どもは、そういうお母さんの気持ちに安心して、さらにがんばれます。
今日も最後まで、読んでくださり、ありがとうございました。
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